地域の問題は地域で解決しよう
地域猫・TNR活動について

当会では地域で増え続ける猫の問題に対し、TNR活動を行っています。
TNRとは、猫を捕獲し、不妊去勢手術を行い、元の場所に戻す取り組みです。
むやみに猫を増やさないことで、将来的に保護される命や、
地域でのトラブルを減らすことにつながります。
ただし、TNRは手術だけで完結するものではありません。
地域の理解、餌やりのルール、見守り、住民同士の話し合いが必要です。
当会では、必要に応じて捕獲器の貸し出しや、月に一度の避妊去勢手術日の案内、
地域の伴走支援などを行っています。

1. まず知ってほしいこと
野良猫を見かけると、「かわいそうだから餌をあげたい」
「増えて困るから何とかしてほしい」「保護団体に引き取ってほしい」
など、さまざまな声が出てきます。
けれど、野良猫の問題は、一匹の猫だけを見て解決できるものではありません。
猫がそこにいる背景には、飼い猫の未避妊・未去勢、無責任な遺棄、
餌やりの問題、地域の無関心、話し合い不足など、さまざまな原因があります。
大切なのは、猫を責めることでも、餌をあげる人だけを責めることでもありません。
地域の中で、「これ以上増やさない」「トラブルを減らす」
「人も猫も困らない形を考える」ことが必要です。
2. 餌やりだけでは解決しないこと
お腹を空かせた猫に餌をあげることは、
やさしい気持ちから始まることが多いと思います。
けれど、餌やりだけでは問題は解決しません。
不妊去勢手術をしないまま餌だけを与えると、猫は繁殖し、
頭数が増えると、フン尿、鳴き声、子猫の保護依頼、
近隣トラブルも増えてしまいます。
また、餌の置きっぱなしは、カラスや害虫、悪臭の原因になることもあります。
餌をあげるなら、不妊去勢手術を行うこと。
時間を決めて与えること。食べ残しを片付けること。
トイレ対策を考えること。地域の理解を得ること。
そこまで含めて、責任ある関わりが必要です。
3. TNRとは
TNRとは、野良猫を捕獲し、不妊去勢手術を行い、元の場所に戻す取り組みです。
T:Trap(捕獲する)
N:Neuter(不妊去勢手術をする)
R:Return(元の場所に戻す)
不妊去勢手術を行うことで、これ以上子猫が生まれないようにし、
将来的に地域で暮らす猫の数を減らしていくことを目指します。
TNRをした猫は、手術済みの目印として耳先をカットすることがあります。
これは「さくら耳」と呼ばれ、再び捕獲されて
手術されることを防ぐための大切な目印です。
TNRは、今いる猫をすぐにいなくする方法ではありません。
けれど、これ以上増やさないための現実的な方法です。
4. 地域で話し合うことの大切さ
TNRは、捕獲して手術をすれば終わりではありません。
地域の中には、猫が好きな人。
猫が苦手な人。
餌をあげている人。
フン尿で困っている人。
静かに我慢している人。
さまざまな立場の人がいます。
だからこそ、地域で話し合うことが大切です。
地域で話し合うことで、感情的な対立を減らし、
継続できる形を作りやすくなります。
5. 自治会として取り組む意味
野良猫問題は、個人の問題ではなく、地域の中で起きている問題です。
そのため、当会では自治会として取り組むことを大切にしています。
個人だけでTNRを進めると、誤解や対立が起きることがあります。
一方で、自治会や地域として取り組むことで、地域の課題として共有できます。
回覧板などで周知でき、協力者を集めたり、役割分担がしやすくなる。
困っている人の声も拾いやすくなる等、メリットがあります。
当会は、猫を捕まえるだけの団体ではありません。
地域の皆さまが主体となって取り組めるように、
必要な知識や方法をお伝えし、伴走する役割を担います。
6. 捕獲器貸し出し
当会では、状況に応じて捕獲器の貸し出しを行うことも可能です。
※賛助会員様は無料、非会員の方は有料です。
※捕獲器の数には限りがあります。
※貸し出しには事前相談が必要です。
※無断使用、目的外使用、長期貸し出しはできません。
7. 月1回の避妊去勢手術日の案内
当会では、月に一度、
山ぼうしの樹にて有料で、避妊去勢手術を実施しています。
参加には、事前の相談と調整が必要です。
詳しくはお問合せください。
8. 餌やりトラブルへの考え方
餌やりをめぐるトラブルは、野良猫問題の中でも多い相談です。
こうした対立が起きると、猫の問題だけでなく、
人間関係の問題にもなっていきます。
当会では、餌やりを一方的に責めることも、
無責任な餌やりをそのまま肯定することもしません。
餌やりを「無理にやめさせる」だけでは、猫が別の場所へ移動したり、
隠れて餌を与えるなどして、根本的な解決にならないこともあります。
感情的に対立する前に、地域で話し合い、
現実的なルールを作ることが大切です。


