保護活動から学ぶ人生観
動物たちが教えてくれること
自利利他
自利(自ら悟りを求めること)と利他(人や動物などを幸せにすること)
世のため人のため社会のために精神努力することで、真の自分の喜びや幸せに繋がると考えています。
感動・感謝
日々の小さな出来事に感動と感謝を忘れない。毎日、日が昇ること、雨が降ること、目が覚めること、体が動くこと、当たり前のようで当り前じゃないことを動物たちが教えてくれます。
他責と自責
何か問題が起こったときに、他人を責めるよりも、自分を振り返る方が打つ手が無限に広がります。他人と過去は変えられない、変えられるのは自分と未来だけ。
社会参加
社会との繋がりが人に及ぼす影響は、生理学的にも証明されています
保護犬猫の問題は人の問題と繋がっていること多く、問題の原因も解決策も「社会とのつながり」が大きなキーポイントです。
「愛」から「慈しみ」へ
私たちはみな、自分の幸せを願います。
また、自分にとって大切な人の幸せも願います。
しかし、関わりがない(と自分では思い込んでいる)他者の幸せを願うことは、あまりありません。
この活動は、自分とは関わりがない「人々」と関わる活動で、その人々の幸せを願うことが「動物たちの幸せにも繋がる」と実感しています。
そして、そんな姿を目の当たりにしたときに、目には見えない喜びや学びがあり、私たちの幸せ・生きがいにも自然と繋がっています。
The roseという歌は「愛」をいろんなものに例えて歌われています。
愛とは、川だという人、刃物だという人、花だという人。
捉え方は様々です。これだけ愛を与えたのだから・・・と見返りを求めて思い通りにならなかったら、それは怒りや執着となることもあるでしょう。
「無償の愛」と「慈しみ」という言葉は、今の私の中では、似た言葉だと捉えています。
「愛」とは、「保証」のないもの。
「愛」とは、「保証」のない「希望」に身をゆだねることとそのもの。
つまり、「愛すること」それ自体が、「希望」であり、「喜び」なのです。
他者へも、そして、自分自身にも慈しみの心で接すること。
自己犠牲をし続けて、他者を幸せにしようとすることは、持続可能は難しいのです。
慈しみの心を、一人一人が意識を持ち、行動できれば、たとえそれが、一人の為、一頭の為だとしても、素晴らしい輪が広がっていくこととイメージしています。
子どもたちへ
今の日本では、保護犬猫問題だけでなく、児童虐待やいじめ、孤独や様々なストレスなど、子どもたちを取り巻く環境も社会問題となっています。
2010年、内閣府調査によると、犬や猫などのペットを飼う家庭は約3割、しかもその8割以上が室内飼い(日本ペットフード協会調べ)
小学校での飼育動物も、大きく減少し、2023年度で20%あまりとなっており、子どもたちが人間以外の種と交流する機会は少なくなっています。
動物を飼うことが、子どもたちにどのような影響を与えるのかー。
「他者や動物への共感性や思いやりの心を育む」
「動物や植物などの自然との関わりに関心を持つ」
「生きることを喜び、命を大切にする心をもつ」
動物を飼うことは、沢山の良い面もありますが、命を扱う以上、決して簡単なことではなく、
責任が伴います。
しかし、それを周囲の大人がサポートをしながら、継続的にお世話をすることで、子ども達は
大きく成長することでしょう。
これからの未来を担う子どもたちが、動物たちと関わることで、優しく思いやりのある大人に育ってくれることを願い、私たちもその為にできることを行っていきたいと思っています。